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2004年06月 アーカイブ

2004年06月01日

沼上幹、「われらが内なる実証主義バイアス」

昨日の先端研究Kの文献購読、本日は以下の3点。
1.沼上幹、「われらが内なる実証主義バイアス」、組織科学、Vol.33、No.4、2000年、32-44ページ.
2.吉川博之、内藤耕編著、『第二種基礎研究』、日経BP社、2003年.
3.吉川弘之、富山哲男、『設計学?ものづくりの理論』、放送大学教材、2000年.
1と2は研究方法論で、研究者向け。第2種基礎研究は、実は、学際的な社会科学の研究のことを指す。
工学分野の言い回しで超文系の私には馴染みにくい表現だったけど、内容はいい。基礎研究と産業界をつなぐ架け橋的研究の必要性を説く本。


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レジメはこちらに。

2004年06月12日

nw情報産業論#10(國領ワールド炸裂)

土曜3限の補講。出席フリーだったのに結構な出席率でちょっと驚き。学生時代の私なら絶対来てなかった。。。
「まったりおしゃべりでもしましょう、はは」なんて言ってた割に、がっつりと國領ワールド炸裂の濃密講義でした。
はっきりいって、あれだけ丁寧で網羅的な授業、来た人はお得でしょう。ネットワーク情報産業論は、通常ケース
討論式で、バックグラウンドがない場合、國領先生の話のはしばしに見え隠れする概念部分を掴むのは正直無理。
授業の目的が概念構築ではないのでいいのですが、今日の講義は、人工物のデザインに始まり、モジュール・インテグラル、
ビジネスモデル化、理論+実証重視といった話が出てきたので、先生の頭の中を少し覗けたのではないかと思います。
休んだ人も、是非グローバルキャンパスを観てみては。(UPは1-2週間後になります)

2004年06月14日

経営情報学会

6月13日は経営情報学会で吉祥寺成蹊大学へ。去年PACISでお会いした関西大学の宮下先生に久々に会いご挨拶。
そういえば、今載せている写真はその時のもの。アデレードからアンティーク調のトラムで25分、終点グレネルグは、
真正面に砂浜と海が広がっている。ビーチのバーから、のんびりとオージービールを飲みながら眺めたサンセットは、
学会発表を無事終えてたこともあり、そりゃ、最高だったのでした。
話を戻します。で、学会は、消費者の意識と行動の変化をテーマにしていたナレッジ系のセッションの発表がお目当てでした。
それも良かったのですが、それより、オルフェウス・プロセスを対象に、指揮者と経営者について考察した多摩大学大学院博士
課程の宇田川さんの発表が面白かった。知識研究は、とくに形式化されない暗黙知となるといかに社会科学たるか、という
課題と直面します。この辺は情報やネットワークを研究する國領研も常に抱えている問題で、共感もあり、宇田川さんがこうした
課題をどう克服されるのか、また、リーダー(指揮者)のいない組織(オルフェウス)を研究することで、リーダー(社長)不在が有り
得ない組織(企業)への示唆を掴もうとする点が興味深く、またどこかで研究の進展を拝聴したいものです。

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