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喋: 学会・講演 アーカイブ

2004年05月08日

EIPで発表しました

第24回電子化知的財産・社会基盤研究発表会で講演をいたしました。
タイトル:「情報公開が消費者の情報行動・購買行動に与える影響?石井食品株式会社のトレーサビリティの事例から?
(PDF 1.7M)食品のトレーサビリティ情報を公開することは、企業にとってどんなメリットがあるのだろうかというテーマです。

講演者に小石川高校出身の方がいてビックリ。同じ旧校舎世代で、「掃除当番は床の穴に塵を捨てた
(木の床だったんですよね)」とか「待ち合わせは”ハワイ”」とか、生物の八重樫先生、地学の土屋先生、
倫理のニーチェなどなど名物先生の話で盛り上がったのでした。岡松先生、越部先生、お世話になりました・・・

2004年06月14日

経営情報学会

6月13日は経営情報学会で吉祥寺成蹊大学へ。去年PACISでお会いした関西大学の宮下先生に久々に会いご挨拶。
そういえば、今載せている写真はその時のもの。アデレードからアンティーク調のトラムで25分、終点グレネルグは、
真正面に砂浜と海が広がっている。ビーチのバーから、のんびりとオージービールを飲みながら眺めたサンセットは、
学会発表を無事終えてたこともあり、そりゃ、最高だったのでした。
話を戻します。で、学会は、消費者の意識と行動の変化をテーマにしていたナレッジ系のセッションの発表がお目当てでした。
それも良かったのですが、それより、オルフェウス・プロセスを対象に、指揮者と経営者について考察した多摩大学大学院博士
課程の宇田川さんの発表が面白かった。知識研究は、とくに形式化されない暗黙知となるといかに社会科学たるか、という
課題と直面します。この辺は情報やネットワークを研究する國領研も常に抱えている問題で、共感もあり、宇田川さんがこうした
課題をどう克服されるのか、また、リーダー(指揮者)のいない組織(オルフェウス)を研究することで、リーダー(社長)不在が有り
得ない組織(企業)への示唆を掴もうとする点が興味深く、またどこかで研究の進展を拝聴したいものです。

2004年08月30日

情報開示型トレーサビリティシステム論文

9月22?23日にスイスで開催されるAuto-ID Lab Work Shopで発表する論文を書いてて
徹夜してしまった。せっかくなので、さわりで書いた論文の章立てだけ紹介しときます。
もう朝ですが、Miki姉さん口癖の"beauty sleep"とります、おやすみなさい。

2004年09月01日

RFID入場券システムとプライバシー

某学会の秋季大会の発表申込をしました。タイトルは、「RFID入場券システムにおけるプライバシー意識に関する考察」
アブストは下な感じで。うちのセンセは、こういう文章を「セクシーに書け」という。最初は意味不明だったが、最近、
セクシーなアブストは読めば判るようになってきた。「あ、これは通るな」というニオイがする文章。でも、自分で書くのはまだ難しい。
(ー_ー;)

> 生活者の信頼を損なわないシステムをどう設計すべきか?プライバシーに
> 関し社会的な受容を得てRFIDを活用するために、利活用の現場における研
> 究が求められている。そこで我々は、RFID入場券システムが導入された
> Networld + Interop 2004 Tokyoでプライバシーに関する意識調査を実施し
> た。本研究では、(1)利用者は利便性を評価する一方、自分の知覚能力を
> 超えて情報が企業に処理されることに対し不安を抱いており、読み取りを
> 光や音で知らせるなどの工夫が必要である、(2)RFIDシステムと連携する
> データベースのセキュリティに対する不安が大きい、といった調査結果を
> 報告する。

2005年11月16日

情報開示型トレーサビリティシステムが消費者行動に与える影響とその経営的意味

12-13と福岡の中村学園大学で開催された経営情報学会にいってきました。
11日に米国から帰国したばかりで時差ぼけでしたが、発表が意外と好評だったので気をよくし。
ほめられて伸びるタイプなんで(笑)

タイトル:「情報開示型トレーサビリティシステムが消費者行動に与える影響とその経営的意味」

要旨:トレーサビリティシステムには、システム導入の目的により情報開示型と品質管理型と
  いう2つのアプローチがある。 両者とも食品の安全性を担保し消費者の安心を得ようとする目
  的は同一だが、自社で全ての情報を保有し信頼を担保しようとする前者と、ワンステップバッ
  ク、ワンステップフォワードの発想でロット番号を鍵に情報連携を実現しようとする後者では、
  フードチェーンの他のプレーヤーとの情報連携に対する考え方が異なる。本稿では、石井食
  品とキユーピーの事例を取り上げ、両者の共通点、相違点を明らかにし、トレーサビリティ情
  報の開示が消費者の評価や購買行動に与える影響について考察する。

2006年11月13日

経営情報学会

11/11-12に経営情報学会@神戸に参加。2本論文発表(うち1本はキユーピーの高山部長が筆頭著者で発表者)
1)高山勇・小川美香子
タイトル:食品トレーサビリティシステムにおけるUCC/EAN128コードの導入効果
[要旨]ワンステップバック、ワンステップフォワード発想に基づき組織間連携を実現し、トレーサビリティを確立する場合、情報連携の鍵となるコード、およびその標準化が課題となる。生産地から複数段階の加工工程を経た原材料を、複数種類用いて生産する加工食品の場合、トレース(追跡/遡及)するためには、製品の製造日、ロット等の情報を複数の原材料と紐付けできることが重要となる。こうした情報項目は、食品業界で従来使用されてきたJANコードには含まれていない。本稿では、キユーピー株式会社の事例を中心に、加工食品業界におけるUCC/EAN128コードを採用した標準化の取り組みと、導入状況、その効果について報告する。

2)小川美香子
タイトル:情報開示の戦略的位置づけとフードチェーンにおけるデータベース構造
[要旨]資源依存パースペクティブを用いると、組織が自律化戦略をとる場合は集中型データベース(DB)構造を、組織が協調戦略をとる場合は分散型DB構造を選択する可能性が高いと考えられる。ところが、トレーサビリティシステムを活用して積極的に情報開示に取り組む石井食品株式会社の場合、協調戦略でありながら集中型DB構造を取る。本稿では、石井食品の事例も含めて、加工食品メーカーの戦略とフードチェーン全体におけるDB構造との関係を、資源依存パースペクティブを用いて説明することを試みる。その上で、資源依存パースペクティブの限界を指摘する。

2007年11月21日

経営情報学会〜浜松

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11月18日、日帰りで経営情報学会@静岡大学に出席しました。食品流通安全管理専攻は
社会人コースなので、土曜日に授業があることが多く、学会への参加も日曜日帰りという
パターンが多くなりました。今回もそのパターン。
帰りの新幹線、ほっと一息。そりゃぁ静岡ですから。一見お茶缶のお茶割り缶で。

発表タイトル:「食品メーカーによる生産ノウハウ公開の効果」 (PDFファイル

要旨:本稿では、食品メーカーが自社のシステムを公開し普及させようとする企業行動が、
そのメーカーと原材料供給企業との連結を強め品質管理を強化することを明らかにする。キユ
ーピー株式会社は人的ミス防止や作業者の心的負担軽減を目的に現場の改善を重ねた結果、
品質管理システムQITEC(キューアイテック)を構築し、作業の標準化、効率化、在庫削
減などの効果を得た。さらに自社の品質管理ノウハウの結晶であるQITEC を公開し、業界
標準コードを導入したことで、原材料供給企業との現場レベルの連結を強め、原材料の取
り違え防止など一層の品質管理強化を実現した。

2008年01月20日

役に立つ情報提供とは

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16日の夕方にミシガンから帰国して、
17日は朝一の飛行機で札幌へ。
そもそも海外出張も講演数も少ないので、
予定が重なることなんてないのに、なぜか今回は大車輪。
ミシガンも札幌も「寒っ」度合いが同じだったので、
服装が変わらなかったのは楽でした。(^^;)

札幌へは日本トレーサビリティ協会の
作業部会合同学習会での講演でいきました。
お題は、「消費者への情報開示の取り組み事例」。
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企業の情報開示の取り組み事例を紹介しつつ、
情報開示と信頼についてや、今、私の研究室で
取り組んでいる、携帯電話を活用した食の情報
提供に関する研究の話をしました。 どんな研究か
というと、 食べない、買わない  
という意思決定のためでなく、
食べる、買う  という行動につながる
情報提供
のあり方を考えようという研究です。

食物アレルギーを持つ子供達とその家族が、
メニューや商品のバーコードを撮影したら、
携帯電話が一覧表「アレルゲンテーブル」に
変換してくれるサービスです。

必要なときに、必要な人に、必要な形で届かないと、価値を生まないのが情報です。
タイミングを間違えば、むしろノイズとして、情報の受け手にマイナス印象を与えることもある。
情報の価値を、どうしたら引き出せるか、 そんなことを考えています。

2008年01月30日

食品衛生監視員研修

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今朝は神奈川県の食品衛生監視員研修の講演でした。
会場は、茅ヶ崎駅からバスで5分程度のところにある食品衛生研究所。
9:00−11:30までが私の担当の「チェーントレーサビリティと食品流通の実態」
というタイトルの講演で、普段より早起きしてでかけました。朝焼けをみたのは久しぶり。

「食品衛生監視員」というのは、保健所で食品衛生監視業務を担当している方々です。
例えば食中毒が発生した場合や、内部告発などがあった場合に、実際に食品工場に
出向いて査察、指導をする専門家です。昨年も同じ時期に講演をしたのですが、
そのときは不二家問題が発覚した直後でした。神奈川県内の工場で製造されたお菓子でも
問題が出たこともあり、研修の”数日前に不二家の工場に入った”方がいたりしたのでした。

そんな専門家に私が一体何を話したんだ???というとですね・・・

最近は食品関連で何か問題が起こった場合、神奈川県内だけで終わることはまずない。
県外から調達した原材料を使って県内の工場で製品が作られ、それが県外に流通していく、
ということになります。そこで、食品衛生監視員の方々も、そうした広域にわたる食品流通の
実態を知っておく必要がある、ということで講演依頼を受けたのです。

そこで、今日は、品質管理や情報管理の現場の実態を中心に、以下の5つの事例を紹介しました。
食品メーカーの取り組みとして、@キユーピーの品質管理(事故防止)、A石井食品の情報開示、
食品卸では、B菱食(横浜シーサイド物流センター)の三温度帯管理と情報システム
小売から、CICタグを使ったクイーンズ伊勢丹のワイン売り場での実証実験
外食から、D大手外食チェーンの食物アレルギー対応メニューやネットでの情報提供

・・・・・・

今日は1日が長く感じます

2008年06月07日

携帯向けアレルゲンチェックサイトのユーザー評価

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関東学院大学(金沢八景キャンパス)で経営情報学会2008年春季全国研究発表大会がありました。
予稿(4ページ)のダウンロードはこちら(↓)から。 ・・・あぁ、風邪気味・・・

小川美香子・田中あやか、「携帯向け食物アレルゲンチェックサイトに対するユーザー評価」
(PDF 394KB)

■要旨
食品表示は、食物アレルギー患者と患者家族にとって、人によっては命にかかわる意思
決定をするための情報源となる。しかし、現状の食品表示は、情報量や見易さ、利便性にかけ、
「食べない」意思決定はできても「食べる」意思決定がしにくいという課題がある。本稿では、こう
した課題を解決するために、我々が携帯電話向けに設計開発したアレルゲンチェックサービスの
概要と、「食物アレルギーの子を持つ親の会」の会員向けに実施したモニター調査の結果を報告する。

2009年01月14日

神奈川県食品衛生監視員研修

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今日は表題の講演で茅ヶ崎の食品衛生研究所にいってきました。
去年同様、「チェーントレーサビリティと食品流通の実態」というタイトル。
1月3日から喉が痛くて微熱が続いてたので、先週医者にいったのですが、
いまだ全く治る気配がなく、ひどい声で申し訳なかったです。
自分の論文もあれば卒論指導もあり、専攻の修士発表会もありと、
ホントに風邪なんか引いてる場合ではないんですが (T_T)

2009年03月03日

AOTS横浜研修センター

2日、3日はAOTSのベトナム食品安全管理研修の講師で横浜研修センターへ
いってきました。宿泊施設と講義室完備の立派な施設。中央の写真は、最寄の
産業振興センター駅を出た直後、金沢シーサイドラインの車内からの撮影です。
昨日・今日と、ランチはセンター内のカフェテリアで。主菜はカレー系や豆系
スープなどアジア色豊かなメニューが揃ってます。サラダや卵焼きなどの副菜
とごはんはお代り自由。アジア各国の人々が歓談しながら食事をしている中に
いると、まるで、別の国にいるような錯覚に陥りました。
ロビーの雛段飾りの前では、記念写真を撮る姿が。
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2009年03月04日

AOTSベトナム食品安全管理研修

090303_110210.jpg3月2日から3日にかけて、川島先生の紹介で、
財団法人海外技術者研修協会(AOTS)の
ベトナム食品安全管理研修の講師をしました。
ベトナムの食品メーカーや輸出関連企業人の
方々を対象とした研修コースです。日本企業
の品質管理やトレーサビリティに大変興味を
寄せています。実際に日本企業と取引してい
る企業の参加者からは、日本、欧州、米国の
HACCP制度の違いなどにも議論がおよび、
ベトナムの制度を逆に教えてもらったりして
私も勉強になりました。左は参加者の方から
貰ったココナツ味とドリアン味の飴。

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